幸せそうで、ちょっと恥ずかしそうで、高揚感がにじみ出ている色気――こんな女性がいたら、思わずぎゅっとしてしまいたくなります。そう、誰が何と言おうと、情事のアトの肌はものすごく魅力的なのです。男の本能を揺さぶるこの肌を、チークであなたの通常モードにしておきましょう。

 

チークは色がにじみでているようにつける

この、誰もをトリコにする肌を目指すうえで鍵となるのが、チークです。情事のアトということは、つくりたいのはあくまで内側からにじみ出てきたような色。コトが終わったあとで人工的なピンクな頬をしていたら引いてしまいます。だから、チークは、「色を出そう」としてはダメ。チークの色を見せるのではなく、色がにじみ出るような付け方がポイントです。

そのポイントになるのが、通常の色よりも、5分の2の発色を心がけること。全力でチークをつけるのではなく、あくまでもじんわりと浮いて出ているような発色を心がけます。このつくり方はのちほどお伝えしますね。
じんわりと内側からにじみ出てきたような発色で情事のアトを連想させ、どきっとさせる。チークで罪なメイクを楽しみましょう。

「なんかしらないけど可愛いな」と言わせる謎チーク

チークで演出するのは血色です。血色は、もともと人間に流れている血液の色が透けてみえるもの。まるで生まれつき顔色がいいような赤みをじんわり浮かび上がらせるためにチークは存在します。

目指すべきは、「これが私の血色です」という肌です。
ちょっと疲れているからといって、全体を濃いピンクにしたり、おてもやんみたいな赤いチークを乗せたりしたら、それはただの「厚化粧」に見えてしまいます。メイクをしていることをわざわざアピールするようなチークだけは避けましょう。

チークの質感は当然、ファンデーションと合わせましょう。乗せるのは、ツヤがよく出るチーク。肌のツヤが大事だと第1回でお伝えしましたが、ツヤ同士で自然につながっているように見えます。パウダーだと、これまでさんざんお伝えしたとおり、油を吸い取るので、肌の色だけが残ってしまいそこだけクッキリと不自然な赤味になるのです。ツヤ肌にツヤチークを乗せるだけで、あとはチークの赤さを調整するだけ。
ちょっと強い赤にして、デートのときに「おい、お前、熱あるんじゃないの?」と思わずおでこに手を伸ばされる男の庇護欲をくすぐるメイクだって可能です。目を惹く、無性に可愛い、でもなんでかわからない! そんな女の子になれるのです。

至近距離で凝視されても「自分の肌です」といえるポンポン塗り
 

それでは、具体的なチークの塗り方ですが、これは「ポンポン塗り」が基本です。
ポンポン塗ると、色が濃くつきすぎず、自分の意志で濃さの調節がしやすいのです。これが通常の発色の5分の2だけをつけるということ。薄い色からつけていくのです。これを心がければ、内側からにじみ出たような色が、簡単につけられます。

初めは「ついてるのかな?」と不安になるかもしれませんが、それが「生まれつき美人に見える」メイクです。怖がらずに外に出てみましょう。きっとみんなのリアクションに驚くはずです。

このつけ方をマスターしたら、誰かに5センチの距離で見られても安心。自信を持って誰とも対峙できます。至近距離でも「あなたがいるから上気してます」というような顔をすることができる。まさに「生き物」であることを印象づけるチークで、ドキっとしてもらいましょう。