よく見る居酒屋風景
うつを発症しやすい人は?

 居酒屋でテーブルを囲んでいる4人のビジネスマンたち。

 「今日はややこしい話は抜き。思いきり飲んで、憂さをはらそう」「カンパ~イ」

 というわけで、次々にビールを空け、おおいに盛り上がっている。だが、よく見るとやたらと大きな声で喋っているのは1人だけ。あとの人々はどうやらあまり楽しくなさそうだ――。4人の様子をよく観察してみよう。

■ナンバー1:

見るからにエネルギッシュで仕事ができそうな人物だ。さっきからバカでかい声で自分の手柄話をしている。彼が話しかけているのは、もっぱら目の前に座っているナンバー2の男性。あとの2人は眼中にないようで、視線を向けようともしない。

■ナンバー2:

ナンバー1の話にあいづちをうったり、ときどき突っ込みを入れたりしている。自分でもたまに話をするが、おもにナンバー1の聞き役に回っている。彼の機嫌を取るのに必死で、ナンバー3、ナンバー4のことにまで気が回らない様子。

■ナンバー3:

酔って真赤になった顔で、ひたすらナンバー1やナンバー2の話にうなずいている。その姿はまるで会津若松の伝統玩具「赤ベコ」のよう。張り付いたような口もとの笑みは作り笑いらしく、ときどきひくついている。目がうつろになっていることからも、この場を早く立ち去りたいと思っていることが見て取れる。

■ナンバー4:

飲み始めてからずっと口をきかず、うつむき加減で枝豆を食べている。はたから見たら、単にこの場に合い席している赤の他人と思われるだろう。いかにも真面目そうだが、どこか自信のない、不安そうな表情を浮かべている。ナンバー1の印象とは正反対だ。
 
 さて、彼らのうち、うつを発症する恐れがあるのは誰だろう?また、部下をうつにしやすいのは?