こちらが提案して、先方が評価する立場にある場合、つまりほとんどのプレゼンや発表では、どんなに否定的なコメントが返ってきても、まずは感謝の意を表しましょう。実際、わざわざ頭を働かしてコメントや質問を考え、声に出して発言してくれただけでも、それはありがたいことなのですから。

 そう考えてみると、質問やコメントには、まず感謝の念を述べることから始めるのが良さそうです。照れずに口に出して、「ご指摘、ありがとうございます」と言ってみましょう。そこまでハッキリ言うのに抵抗がある場合は、何に対するというわけでもなく、「ありがとうございます」というクセをつけましょう。これは、「質問やコメントをしていただいて」、ありがとうございます、と考えれば、不自然なことではありません。

「なんか、いきなりお礼を言うのも、抵抗があるなぁ」と感じる方もいらっしゃることでしょう。それもよく理解できます。

 その場合、にこやかにうなずくだけでも、構いません。態度や物腰が肯定的なだけでも、相手の人が無駄に「闘いモード」に入る可能性を減じることはできます。

できれば声に出して、それが難しければにこやかにうなずくことで、コメントや質問に対してまずは肯定的な反応を返して、その後のやり取りを雰囲気の良いものにしていくように心がけましょう。

 そのほうが結果も絶対に、よくなります。ぜひ、試してみてください。