差別化できるアイデアは
残業をなくすことでどんどん生まれる

 今でこそ、発想が大切なんて言っていますが、昔の私は、ただの仕事人間でした。仕事しかしない人だったのです。映画も見たくないし、デートもしたくない。旅行も行きたくない。とにかく仕事して、競合に勝つことだけを考えて夜中まで働きました。

 そのころは、いろんな先輩から「仕事だけしていてもダメだよ。映画を見たり、旅行に行ったりして、インプットする時間がないと」とよく言われていたのですが、全く意味がわかりませんでした。映画見てどうすんの?って感じでした。

 でも、今、残業しなくなってやっとわかったんです。仕事は時間じゃない。発想だと。他社と差別化できるようなアイデアは、机の上で仕事している間は決して生まれないのです。

社員が一生健康に働けるために、無農薬野菜の支給制度なども実施しています

 私たちの会社は、残業を撲滅したことで、社員にたくさんのインプットの時間ができ、そのおかげで、新しい製品やサービスがどんどん生まれたのです。そして比例するように売上も伸び続けています。

 そもそも残業撲滅は、ワーキングマザーが復職して働きやすくするために始めたことでした。しかし、始めてみたら男性にとっても女性にとっても、この心身ともにバランスがとれた働き方は、自分たちが成長できる大きな原動力となったのです。

 社員は、17時に帰るために、仕事に集中するし、仕事に集中できるから短時間で成果も上がる。この証明として、うちの会社はずっと売上を伸ばし続けています。

「うちは業界が違うから無理」と
思っていませんか?

 この記事を読んでくださった経営者はきっと、「うちの会社は業界が違うから、長時間労働を無くすことは難しい」と思っていることと思います。でも、社員はみんな長時間労働ではない働き方を求めているはずです。しかもこれからは売り手市場の時代。人材不足が予測されます。だからこそ、今が長時間労働で稼ぐしくみを変える時なのです。

「残業しなくなったら売上が落ちる…」と思っているなら社員にも相談してみたらいいと思います。社員も早く帰りたいのですから、きっと残業しないで稼ぐしくみのアイデアが出てくるはずです。

 実は、うちの会社も、「17時に帰っていいよ」制度を導入する時は、ドキドキでした。私だって「売上が落ちたらどうしよう…」と不安でいっぱいだったんです。だから社員にも、売上が落ちたらこの制度はやめるよ。と説明していました。

 まずやってみる!そして失敗したらやめればいいのです。これからも私たちは、たくさんの挑戦をします。二度と長時間労働をしないために。