経営 X 人事

社員と組織の成長のために
ALL EYESで人を育てる


 会議で話された内容を報告者はしっかり議事をとり、速やかに対象者本人にフィードバックをしなくてはなりません。

 対象者の成長はもちろんですが、上長は部下を観察する力が求められます。

 また、フィードバックは必ずしもポジティブなものばかりではありませんのでフィードバックの力も求められます。

 つまり、人財開発会議を実施すること自体が、部下の成長だけでなく、上長としての成長にもつながるのです。

社員が自ら動き出した

 「人財開発カルテを書いてください」
「人財開発会議を実施します」

 ある日、人事部門から全社員に知らされた内容は、唐突に感じられました。

 目的もしっかり説明されているし、やり方も理にかなっている。が、しかし、自分の「強み」や「在りたい姿」を書けと突然言われても、簡単には書けない。

 当時、人事部門ではない部署に所属していた私の正直な感想です。

 自分自身に向き合うというのはとてもパワーがいることです。

 やりたいこと、できること、やらねばならないことを明らかにするということは、すなわち自分がやりたくないことやできないことも認めなければならない。

 大人の学びには苦しみが伴います。

 子供のようにすくすくと育つのではなく、意識的に自分を伸ばそうと思わないと成長し続けることはできないでしょう。

 人財開発カルテには自分自身としっかり向き合い、成長をいつまでも続けてほしいという願いが込められています。

 人財開発カルテを書くのは難しい、とだけ言い続けても現状は何も変わりません。

 最近は、社員自らが工夫をしてカルテの質を上げるための活動が見られます。

 チームのメンバーがそれぞれの強みや成長課題を指摘し合うワークショップを自主的に開催したり、ストレングスファインダーなどの外部の診断ツールを使って自分自身の強みや価値観を知るきっかけを積極的に得る活動が見え始めてきました。

 こうした活動がカルテの質を上げていくことは間違いありませんが、自分自身を深く知ることで、相手に自分の考えを伝えることができたり、逆に相手の価値観を知ろうとする動きが出てきたのは、想定していなかった素晴らしい誤算です。

 


 

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2002年地元の仙台にて菓子製造小売業を起業し、2005年ヤフー株式会社に入社と同時に28歳にして初の上京。
ヤフーオークション、ヤフーショッピングの企画・営業を経験後、2012年より組織開発・人財開発に携わる。
 


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