ドイツの隆盛と米国・韓国の凋落
分かれる「勝ち組」「負け組」

 昨年の年間販売を見ると、トップのVWが6万7000台なのに対して、2位のベンツが追い上げて6万台に乗せており、その差は6600台まで縮まった。加えて、3位のBMWがやや停滞気味のなか、4位のアウディが好調に台数を伸ばしてきているという構図である。今後の輸入車トップ争いが面白くなりそうだ。

 まさに「輸入車の勝ち組」がドイツ車ということになるが、なぜドイツ車がこれだけ売れるのか。それは日本で長年培ったブランド力に加え、日本市場に合った商品を導入する積極展開が功を奏していると言っていい。モデル別販売でも、ダントツトップのVWゴルフにBMW MINI、ベンツCクラスが続く。ベスト10には、ベンツAクラス、VW up!という小型車も見える。

 一方負け組は、米国勢と韓国・現代自動車だろうか。米GMのシボレーは968台、キャデラックは1000台前後、フォードは4783台、クライスラーは1292台と「アメ車」は厳しい。クライスラーは、統合先であるフィアットの7289台に比べても低迷ぶりがわかる。

 また、韓国・現代自動車は、グローバル販売で5位を確保しているにもかかわらず、日本市場だけは苦戦している。結果、現状では乗用車から撤退してバス・商用車での92台にとどまる。

 米国勢が「負け組」になった原因は、日本市場で一時はもてはやされた「アメ車」のイメージ失墜、TPPに代表される軽自動車への横やりなどが起きるなか、市場に合った商品導入の努力が欠けていたことだ。

 これは、GMモデルも扱っているヤナセが、あの販売力を持ってしてもそれを売り切れないことからもわかる。一方の韓国車は、現代自動車が日本法人のトップを何人も替えて日本市場攻略を目指したものの、乗用車からの撤退を余儀なくされている。

 勝ち組のドイツ勢に対し、伸び悩んでいるのがフランスのプジョー・シトロエンとルノー。2014年の販売台数を見るとプジョーが5710台、シトロエンが2321台にとどまる。ルノーは4662台と昨年は伸ばしたが、それでもスウェーデン・ボルボの1万3520台と比べて大きく離されている。