①自分軸が強い
 男性部下や女性でも堅実キャリアさんであれば、多少なりとも組織軸寄りの考え方をして「上はそう判断するだろう」と妥協できるところも多いのですが、ほかのタイプの女性部下は組織の中での自分の立ち位置や、もちつもたれつといった企業社会の暗黙のルールを重視しておらず、自分の視界の中の出来事だけで、物事を判断してしまうところがあります。

 組織の論理に流されず、一消費者としての目をもち続けるなど、女性の自分軸の強さが仕事に大きく役立つ場面もあるのですが、自分の視界の外から邪魔が入ると、「うちの上司は上ばかり見て仕事をしている。結局自分が大事なんだ」「私に仕事を押し付けてきてムカツク上司がいる」と受け取ってしまうことがあるのです。

②注意されたり、叱られたりする機会が少ない
 もし、正論ばかり吐いている男性部下がいれば、上司は「いい加減にしろ! もう少し大人になれ」「不条理を乗り越えるのも仕事のうちだ」と強く叱ったり、諭したりするでしょう。

 しかし、こと相手が女性となると、腫れ物に触るように接するか、あるいは「キミは元気がいいね」などと女性部下をもち上げる言葉を口にしながら、言外に「女はしょうがないな」と揶揄する気持ちを匂わせている男性上司も多いのではないでしょうか。

 そのため、女性部下は自分が組織の一員として的外れなことを口にしていると気づくことができず、組織人として成長していく機会を失ってしまうことがあります。こうした女性部下が昇進への意欲をもっている場合には、ことあるごとに上司に噛み付き、周囲から「ひと言多い」と苦々しく思われてしまう女性管理職になってしまうことも珍しくありません。

 女性が「職場の花」「お飾り管理職」としての役割しか期待されていないのなら、それでもいいのかもしれません。しかし、男女を問わない採用形態が増えているのですから、女性にも組織人として視野を広げてもらい、時には組織を背負って立つ役割をこなせるよう指導していく必要があるのです。

【女性社員のトリセツ】
組織軸寄りの物の考え方や
“暗黙のルール”をきちんと伝える

 自分の目に入ることしか見えておらず、正論ばかり吐く女性部下に対しては、「こんなことくらいわかってくれているだろう」という組織軸寄りの物の考え方や、男性同士での暗黙の了解をきちんと伝えると同時に、ときには踏み込んで徹底的に叱ることも必要です。

 たとえば、上司から頼まれた仕事を「ムリムリ!」と断ってしまう女性部下に対しては、

 「チームとして仕事をしているんだから、『自分が忙しいからやらない』は通用しない。もし、仕事量が多すぎると感じているのであれば、どれくらい仕事を抱えているのか、わかるように説明しなさい」

と、チームで仕事をしていく意義を伝え、諭しましょう。