『図解 伝わる書き方超入門』は『伝わる書き方』の2.4倍!
一昨年末(2013/11)PHP研究所から出した『伝わる書き方』(四六判(*1))を、大きめのムック版(A4版)にし『図解 伝わる書き方超入門』として、同じPHP研究所から6月19日に出版しました。1年半での模様替えは、これまで私が書いた本の中でも珍しい例です。
このムック版は、一般の書店や、Amazonなどネット書店でも売られますが、メインのターゲットチャネルはコンビニエンスストア(CVS)、特にセブン-イレブンです。つまりはセブン-イレブン向け書籍の流通を担っているトーハン(※2)向け書籍という訳です。
私は以前、日販(※3)(にっぱん:日本出版販売)向けのCVS専用書籍『超図解 全思考法カタログ』(数ヵ月後、体裁を変更して一般書籍となった)を出したことがあって、これで両方を経験したことになります。
今回のムック版ではCVSを主戦場とするために、四六判とは様々な点で違えているところがあります。まずは何より大きさです。ムック版は単行本の2.4倍(面積比)もあるのです。
CVS向けムック版はなにが違うのか?
もちろん2冊の差は大きさだけではありません。いろいろな面で異なります。
・カタチ:面積が倍以上になった分、頁数は54%減。紙の厚み(※4)が少し増して、全体の厚さは47%減に
・文字数:単行本の中身をムック版にそのまま移したわけでなく(後述するように)、種々の変更を加えた。結果として文字数は6%、約3000文字分、増えた
・デザイン:カバーデザインも、混み合うCVSのラックで目立つように、上部4分の1で書題がわかるように
・価格:両方とも2色刷だが、ムック版は単行本の47%減の864円(消費税込み)になっている
つまり、CVS向け書籍は、CVS店頭で大きく目立つように、そして価格を低めに抑えること、が必勝法ということなのでしょう。
*1 しろくばん、と読む。日本の伝統的な単行本のサイズだが、原紙は788㎜×1091㎜であり、本はそれを32分割(半分に5回切る)した大きさ。
*2 セブン-イレブン創業者で現セブン&アイ・ホールディングス会長の鈴木敏文氏はトーハン出身で、現在は役員でもある。
*3 セブン-イレブン以外のCVS(ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクスなど)への書籍流通を担う。
*4 ムック版は紙が緻密で秤量が重いため、全体の重さは236グラムから422グラムへの8割増。