そして、英語に慣れてくると、これを基礎にして表現をもっとリッチにしていくことができる。例えば、I make a hand-made ball with sticky white rice, covering it with dried seaweed called nori,といったように。さらに、A rice ball does not always have to be a rounded shape, triangle-shaped one is also very popular.と、付け加えれば、三角おにぎりの説明もできる。

 上記の例で挙げた方々は、「恥」を恐れずに、日本語の思考と表現を柔軟に変えて、熱意のあるコミュニケーションを行おうとする。そして、彼らはインタビュー終了後に決まって「楽しかった」と言ってくれる。チャレンジしていながら、その自覚がなく、それどころか楽しんでいるのだ。そういう人は遠からず、グローバル社会でやっていけるだけの十分な英語力を身に着けられると、筆者は確信している。

 そしてもうひとつ、彼ら「優秀」な人々の特徴は、インタビューをした私たち研究者について、興味深そうに質問を投げかけてくれることだ。「どんな研究をしているのか」「どうして自分にアクセスしてくれたのか」等々、興味津々で尋ねてきてくれる。

 こういった「面白がる力」は、英語を伸ばす面でも非常に重要だ。他人に興味をもち、面白いと思ったことには首を突っ込む。それをするためには、コミュニケーションが必要だ。だからコミュニケーションに心理的コストがかかっても、恥をかくかもしれないと思っても、「熱意」のほうが勝る。それが結果的にさまざまなビジネススキルやコネクションを得るのに役立っていくのである。

 日本語の思考をシンプルに、さまざまなことを面白がって、コミュニケ―ションを楽しむ。英語の単語力、文法力を上げずとも、これだけで英会話の能力は格段に上がるはずだ。それだけはなく、さまざまなビジネススキルも向上させるのに役立つ。

 そして、この例のような、「英語でのちょっとしたインタビュー」という、小さなチャレンジを厭わない人物こそが、やがて直面する「大きなチャレンジ」を成功させるのだと筆者は感じている。

 英会話のみならず、日常には「恥」を乗り越えなくてはならない小さなチャレンジが沢山あるはず。それを楽しみながら乗り越えることが大切だ。読者の皆さんもトライされてみてはどうだろうか。