中間支援団体に登録してみよう!

「よし。じゃあ、思い切って、プロボノに挑戦してみよう」――そう思っても、具体的な始め方がわからないことには、次の一歩が踏み出せないことでしょう。

 そのようなときに重要な役割を果たす組織が、中間支援団体です。プロボノを希望する人が中間支援団体に登録すると、自分のスキルと希望にあったプロボノを行なう支援先(NPOなど)を紹介してもらえます。

 本業以外にパラレルキャリアを実践したいと思っている社会人がいたとしても、なんのつてもなく、いきなり支援先と出合うことは難しいでしょう。そもそも本業が忙しいのに、何かきっかけがなければ、プロボノを始めることは、あまり現実的には考えられないでしょう。

 つまり中間支援団体がないと、多くの社会人にとって社会活動に一歩踏み出すことは、とても敷居の高いことなのではないでしょうか。

 中間支援団体としては、「サービスグラント」、「プロボネット」、「二枚目の名刺」などの団体がよく知られています。

NPO法人二枚目の名刺

 今回は、中間支援団体として、NPO法人二枚目の名刺の活動を紹介したいと思います。

 二枚目の名刺の活動を簡単に言えば、社会人が本業で持つ1枚目の名刺の他に、もう1枚名刺を持ち、支援先の団体とともに新しい社会を創り出すための前向きなアクションを実践する「二枚目な社会人」を増やすことを意味しています。

 あくまで主役は2枚目の名刺を持つ、「二枚目な社会人」です。「二枚目な社会人」は、1枚目の名刺の本業と、2枚目の名刺の支援先を行き来しながら、どちらの場でも活躍し、成長していきます。ここで重要なのは、1枚目の場と2枚目の場が切れているのではなく、それぞれが循環し、お互いの活動を高めあうことを目指していることです。

 この状況が狙いどおり進んでいけば、「二枚目な社会人」は、支援先での活動の経験・知識を本業でも活かし、この本業での成長がさらに支援先での貢献につながるという、好循環が生まれます。また、個人だけが成長していくわけではありません。支援先での活動は豊かな社会を実現し、本業に支援先での経験・知識が還元されることで、本業の活動も活性化していくわけです。