スキマ時間に、無理なくできる!

 前回、パラレルキャリアの一例として、期間限定のプロジェクトについて説明しました。

 そのようなプロジェクトは3~6ヵ月程度の期間限定です。必要とされる時間は、週に5~10時間程度であり、通勤時間や自宅など、場所を選ばず、スキマ時間に無理なく行なうことができます。参加者の年齢はさまざまであり、特定の年齢に限定されることもありません。

 こうしたプロジェクトは、プロボノの一環として行なわれることが多いのです。

プロボノって、何?

 では、プロボノとは何でしょうか?

 プロボノとは、簡単に言えば、ビジネスパーソンが自分の専門性を活かして行なうボランティアです。もともとは米国で、弁護士のような専門性の高い職業の社会貢献推進活動を指していました。そのためプロボノは、プロフェッショナルボランティアの略なのではないかと、時どき誤解されることがあります。

 しかし実際は、「Pro Bono Publico」(公共善のために)というラテン語に由来するものです。プロボネットの塚本恭之氏は「イタリア人のシェフが災害時の炊き出しで、パスタをつくればプロボノ、おにぎりをつくればボランティア」というプロボノを説明します。

 イタリア人のシェフにとって、パスタは自分の専門性を活かしてつくれる料理であるわけですが、おにぎりはそうではありません。出来栄えもスピードも、パスタにはかなわないでしょう。