「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」「一生使える知識やマナーが学べる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。本記事では、その中から親が教えておくべきおやくそくを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

「誰とでも自然に話せる人」の親が必ず経験させていた、たった1つのことPhoto: Adobe Stock

「自然に話せる人」が子どものときにしていたこと

「なんであの人、初対面でもあんなに自然に話せるんだろう」

新入社員の頃、そう思う同期がいた。
取引先の年上の相手とも、臆せず話す。
役員とエレベーターで一緒になっても、自然に会話をする。

しかも、その人は“言葉づかい”がとてもきれいだった。

「ありがとうございます」「そうなんですね」「失礼しました」
そんな丁寧な言葉が、無理なく出てくる。

でも、不思議と堅苦しくはない。
ちゃんと礼儀があるのに、話しやすいのだ。

あるとき、「なんでそんなに誰とでも自然に話せるの?」と聞いてみた。

すると、その人はこう言った。
「近所のおじいちゃん、おばあちゃんと、小さい頃からずっと話してたんだよね」

その人の家の近所には、地域の高齢者がよく集まる場所があったらしい。

学校帰りに顔を出すと、「学校どうだった?」「今日は寒いねえ」「ちゃんとご飯食べてる?」
そんなふうに、自然と話しかけられていたという。

子ども同士なら、「うん」「マジで?」でも会話は成立する。
だが、年上の相手にはそうはいかない。

「はい」「そうなんですね」「ありがとうございます」
そんな風に自然と、丁寧な言葉を使うようになる。
すると、少しずつ“相手に合わせて話し方を変える感覚”が身についていく。

その同期は、「だから、年上の人と話すのに抵抗がないのかも」と笑っていた。

実際、人と話すのが苦手な人ほど、“丁寧な会話”に慣れていないことが多い。
失礼じゃないか。変な言い方をしていないか。何を話せばいいのか。
そこに不安があるから、緊張してしまう。

子どもの頃から幅広い世代と会話している人は、「ちゃんと挨拶する」「相手の話を聞く」「丁寧に返す」という基本が自然に身についている。

だから、大人になってからも、初対面の相手と落ち着いて話せるのだと思う。

丁寧な言葉で話そう

どんな人とでも自然に話す力とは、“話がうまいこと”ではない。まずは、どんな相手にも失礼なく話せることが大切である。
その土台をつくっているのは、子どもの頃の「さまざまな世代との会話」なのかもしれない。

小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを学べる本まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「丁寧な言葉で話そう」という項目がある。

「誰とでも自然に話せる人」の親が必ず経験させていた、たった1つのこと『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
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・なにか おしえてもらったら おれいを いおう。
「ありがとうございます」
・としうえの ひとに はなしかけるときは けいごを つかおう。
「おいしそうな りんご ですね」
・ともだちにも ていねいな ことばを つかえると いいよ。
「こんど おうちに おじゃまするね」
・なにかを あげるときは こう いうよ。
「よかったら どうぞ」

(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)

こうした「丁寧な言葉づかい」は、大人になってから急に身につくものではない。

子どもの頃から、さまざまな世代の人と話し、相手に合わせて言葉を選ぶ経験を重ねることで、少しずつ身についていくものなのだと思う。

日常のなかで丁寧な言葉を使う経験が、将来“どんな人とも自然に話せる力”につながっていくのかもしれない。