自分の言葉で感想をつづった「お礼状」を、すぐ出す
私は番組で初めてお会いした方やもう一回お会いしたい方には、必ず自筆のお礼状を送ります。枚数はその時によりけりですが、普通は1枚で十分です。相手もお忙しいので、それほどたくさん書く必要はありません。
慣れてくれば10分ほどでササッと書けます。本番が終わってすぐ、話をしていた時の空気感がまだ残っている時のほうが、筆が進みます。
ポイントは、自分の言葉で感想をつづることです。「ありがとうございました」というだけだと、いったいどこの番組だったか、どのキャスターだったかすぐ忘れられてしまいます。
例えば、
「先日、~~についてお聞きした谷本です」
「このお話が心に残りました」
「もう少し、この点をお聞きしてみたかったです」
となるべく具体的に書きます。
世界的に著名な経営学者のマイケル・ポーター教授にインタビューした時です。お礼状に、
「アメリカの大学院で先生の競争戦略を勉強していたので、先生に直接お会いできて大変光栄でした。競争戦略の授業では成績は残念ながらCでしたが、今日のインタビューは自分ではAをとれたのではないかと思います」
と書いたところ、後日お返事が届きました。
通常のビジネスではお礼状ではなくメールでもいいと思いますが、感想の内容は本番を思い出しながら、よく考えて書くことです。習慣にすれば、さほど負担には感じなくなるでしょう。例をいくつか挙げておきます。