相手の役に立つ小さなことを続ける
私は、宿題という形で伝えていなくても、お会いした相手が興味を持ちそうな資料や役に立ちそうな情報があれば、こまめに送って差し上げるようにしています。
例えば、
「この間、番組で私がお話ししたのはこの本でした」
「ご参考になるかどうかわかりませんが、この人のブログは面白いですよ」
といって送ると、「最近、こんないい本を読みました」とか、「こちらのブログも参考になりますよ」なんてお返しがきたりするのです。
人はなぜか、たとえ小さなことであっても予想していなかった親切や気配りを受け取ると、「お返ししなくちゃ」と思うものです。何か相手にとってプラスになることを継続してやっていると、いつかお返しがあるのです。
これを私は「ミラー作戦」と名付けて、意識的に使っています。
「アクティブ リスニング」には、あなたのコミュニケーションを劇的に改善するヒントがいろいろあります。
次回もまたその一部をご紹介します。
谷本有香(たにもと・ゆか)
経済キャスター/ジャーナリスト/コメンテーター
大学卒業後、山一證券に入社、社内の経済キャスターに抜擢されるが、会社が自主廃業となり、フリーランスキャスターの道に。フリーの世界で仕事をさせて頂くために、試行錯誤しながら見出したのがこの「アクティブ リスニング」。この技術に出合ってからは、十数年にわたって経済キャスターの第一線で活動し、日経CNBCでは初めての女性コメンテーターに抜擢される。トニー・ブレア元英首相、マイケル・サンデル ハーバード大教授、著名投資家のジム・ロジャーズ氏などの独占インタビューをはじめ、世界のVIPへのインタビューは1000名を超える。BloombergTV、日経CNBCなどを経て、現在はフリーで国内外の著名人インタビューや、金融・経済セミナーのモデレーター、 Huffington Post、TABI LABO等でコラムなどを手掛ける。また、テレビ朝日『サンデースクランブル』ゲストコメンテーターとして不定期出演中。2015年4月から、日経 CNBC『夜エクスプレス』アンカー