2001年に、中村克樹教授(京都大学霊長類研究所)が私の論文選集を発行してくれ、その中で、P・ゴールドマン―ラキッチ教授(エール医科大学、神経生物学教授)が賛辞(Tribute)を書いてくれており、最後に家内について言及している箇所があり、それを紹介します。
(英文)
Even though I met Kisou in the seventies, still I am not sure I know this complex man whose scholarship, broad interest in science, health, family life are a model for us all. I do know that he has a great blessing – an indomitable, totally interesting, unbelievably talented and gracious companion, Kay Kubota. My husband, Pasko and I count Kisou and Kay among the dear friends that we have been blessed to know through our life’s work and we wish them great happiness and contentment.
Professor Patricia S. Goldman-Rakic
Department of Neurobiology, Yale University School of Medicine
(日本語訳)
私(P・ゴールドマン―ラキッチ教授※)とキソウ君とは1970年代からのお付き合いですが、久保田競先生は科学・健康の幅広い学識をお持ちではあることはわかってはいるものの、正直、この複雑な男のことを、今でも、私はよくわからないのです。
ただ久保田競先生の家庭は我々の模範であることは、皆が知っていることです。久保田先生は大いなる恵みを授かっています。それは意志が強くて、ユーモアにも富んだ、信じられないほどの才能に溢れたKay(ケイ、久保田カヨ子のニックネーム)さんを伴侶として得たことです。
私たち夫婦にとっても久保田夫妻と、生涯をかけた研究を通じて知り合えたことは、大いなる恵みであります。久保田夫妻に大いなる幸せと満ち足りた安らぎのあることを祈っています。
※P・ゴールドマン―ラキッチ教授(妻)は、1989~1990年度に神経科学会の会長。ラキッチ教授(夫)は、1995~1996年度に神経科学会の会長。2人は脳の専門雑誌「大脳皮質(セレブラル・コーテックス)」の編集長と副編集長をしている。