スターバックスコーヒー、イケア、セブン&アイ・ホールディングス、楽天、星野リゾート、俺のイタリアン、LINEなど、一流の経営者たちが大事にする「数字の極意」を分析し、経営を強くする秘訣を提示する連載。第3回は、「ルール1 客単価をつり上げる」と「ルール2 顧客数を増やす」の関係について解説します。

客単価を上げてから、顧客数を増やす

 強い経営をするには、「数字を引き上げる順番」にも注意が必要です。

 まず客単価を上げて、それから顧客数の増加を目指します。

 このうち客単価は、買上点数を増やすことを優先し、次に一品単価を上げることを目指すようにします。

 顧客数の方は、まず既存顧客の来店頻度を高めることを優先し、次に新規顧客の増加を目指します。

 これが、強い経営のルールです。つまり、以下の順番になります。

1 客単価を上げる(買上点数を増やす→一品単価を上げる)
 2 顧客数を増やす(既存顧客の来店頻度を高める→新規顧客を増やす)

まず、客単価を上げて、次に顧客数の増加を目指す