スターバックスコーヒー、イケア、セブン&アイ・ホールディングス、楽天、星野リゾート、俺のイタリアン、LINEなど、一流の経営者たちが大事にする「数字の極意」を分析し、経営を強くする秘訣を提示する連載。第2回は、「ルール1 客単価をつり上げる」方法について解説します。
「松竹梅」で価格をランク分けする
客単価を上げる方策の1つ、「一品単価を上げる」の「一品単価」とは、おにぎり1つなど、商品・サービス一単位当たりの価格を指します。
一品単価=売上高÷売上数量
この一品単価を上げる効果的な方法の1つが、日本で古くからおなじみの「松竹梅」というランク分けです。
たとえば、次の3社がうまくいっている代表例です。
・ヘアカットサービスのQBハウスで知られる『キュービーネット』
・JINSブランドのメガネを販売する『ジェイアイエヌ』
・スープストックトーキョーというスープ専門店を展開する『スマイルズ』
各社それぞれ、ヘアカットサービス、メガネ、スープというように、売るものこそ違いますが、どれも絶妙な価格設定で、実にうまい商売をしています。
そもそもなぜ、こうした松竹梅のような価格設定をとっているかといえば、それは顧客にとってわかりやすく、お店側にとって説明がしやすいからです。