花粉をカットできるマフラー!
次々に新製品を世に出すカルチャー

 企業のカルチャーを変えるのは大変だ。アメリカの著名な経営コンサルタント、トム・ピータース氏が企業文化を定義した言葉は「シェアードバリュー」――日本語で言うならば「共有された価値」だ。簡単に言えば、社員が「俺たち、これは当然やるよね?」「これだけはしないよね?」とわかっているものを指す。しかし、シェアードバリューを浸透させることは至難の業で、新入社員が来れば、薄まってしまう。だからトップは、社員が価値を共有するまで何度も説明し、トップ自身が行動で示し、なおわかってもらえなければ人事で示すことを続けなければならない。

 こうしてできた新たなシャツは「今までのワイシャツのくくりに入れたくない!」とアルファベットを並べながら語呂を考え「E(良い)シャツ」など様々なネーミングが検討され、最終的に「i(愛)シャツ」となった。

ジャージ素材のスーツや花粉をカットするマフラーなど、度肝を抜かれるコンセプトの商品を世に出してきた原動力は、社長のチャレンジ精神にある

「リピート率が高く、一度着ると『全部これに変えたい』とまとめ買いしていくお客様が多いんです。いまはこれに、防汚対策を加えた新作を販売しています」

 これを着用したユーザーにとって、はるやま商事は「なくてはならないインフラの企業」になるだろう。ゴールを設定し、社員みんなが向かっていくように、社長がお手本を見せる。しかも、とびきりハイテンションで――。そんな「ハイテンション経営」は、日本の市場が縮小していく現在だからこそ、会社を明るくする、という意味でも大切なのではないか。

 治山社長の楽しい語りは止まらない。「どうせなら、ガッツポーズが出るような仕事がしたいですよね!だからはるやまには、毎年、新たな機能性商品が並んでいるんです。例えば『ガイアクリーンマフラー』。花粉やインフルエンザウイルスを99.4%カットできるマフラーなんです。驚きでしょ? ほかにも、ボクが着ているスーツは膝と肘の部分だけ伸縮性が高く……(以下15分)」