真面目はつまらない
林 人の“いいプレゼン資料”は「参考」として一応とっておいてあります。とある企業のプレゼン資料には、「今後の展開」のところでいきなり木星の絵がかいてあって、笑いました。大きく出たなと。俺も今度から木星入れよ~って。
和田 全部笑いに変えちゃうんだ。
林 そのほうがポップというか。この前『デイリーポータルZ』で、ライターが『新国立競技場問題完全曲解!生ガキは東京に合わないのか?』という記事を企画しまして。ほら、国立競技場のデザインが生牡蠣みたいで東京に合わないという発言が話題になったじゃないですか。だから、オイスターバーに行って地図の上に牡蠣を乗っけて、「そんなに合わなくもない」とか「東京で食べる牡蠣はぷりぷりしておいしい」みたいなことを取材しまして。それも、誰かの意見をただ批判するのではなくて、根底にあるのは「あの議論、バカげてるなあ」というメッセージなのですよね。
和田 オモロイことやってる方が楽しいし、長生きできそうだし、病気にもならない気がする。
林 あぁ、そうですよね。真面目になったところでそんなに効率あがらないというか、真面目もおふざけもそんなに変わらないというか。
和田 あと、真面目な人ってすごくつまらないでしょう?
林 あはは! まあねえ(笑)。変わったことをサイトでやらなきゃいけないから、違う切り口で攻めようとしているのだけど、正論で反撃されると……うーん(笑)。
和田 「はい、そうですか」としか言いようがないことを言われると、困りますよね。……ということで、手帳の対談なのに、手帳の話はほぼ無し。たまにはこういう回もありということで(笑)。
林 いいのかな?
和田 今年一番笑わせていただきましたので。今日は本当にありがとうございました。