頷きながら話を聞くと共感が高まる?
また、チームの意志決定に言葉が要らなくなることも少なくない。
誰かの行動やシグナルを逐一、全員が一定の関心を持って、たとえば素早く頷くなどして評価する。そして最終決定を行うときには、メンバーはさまざまな身振りについて判断を下し、最も前向きなシグナルだったと思う選択肢を選ぶ、といった具合だ。
さらには、交渉はミラーリングを多く行ったほうが成功しやすい。どちらが先に相手の身振りを真似し始めようと関係ない。とにかく、繰り返し頷きながら、あるいは「なるほど」「たしかに」といった短い承認の言葉を添えてミラーリングすると、話し手と聞き手がともに共感を覚えやすくなるのである。ペントランドによると、そうしたシグナルの一つひとつが、人間の神経系の進化に起源があるらしい。