D先輩はそれからもアパートに見舞いに来る部員と次から次へと関係を持っていきました。私が見舞いに行った時も誘惑してきました。しかし、私は『この人は、外見はかわいいけれど、内面は滅茶苦茶だ。関わったらこっちも精神的におかしくなってしまう』と思い、ギリギリのところでD先輩の誘いを断りました。

 私が好きだったサークルは、こうして崩壊していきました。私は、先輩の行動が引き金になったサークルの惨状に心を痛め、2年休学して3年目に中退してしまいました」

 部員の人生を次々と狂わせていったD先輩。彼女がどんな心の闇を抱えていたのか今では知る由もないが、彼女や彼女と関わった人々が安らかに暮らしていることを心から祈りたい。

サークルクラッシャーは
環境が産んだ怪物?

 ほかにもたくさんの証言が寄せられたが、今回はそのなかでも特徴的なエピソードを紹介した。彼女たちのあまりの悪行に、背筋を凍らせた読者も多かったと思う。

 しかし、これは鶉まどか氏が著書の中で指摘していることでもあるが、サークルクラッシャーという現象は、“相手”がいなければ成立しない。

 大学1年生のときに複数の先輩男性から言い寄られ、結果的に“サークルクラッシャー認定”されてしまったという、音楽サークルに所属する女性はこう憤る。

「男性側からすると、『お前が思わせぶりな態度をした』ということになるのかもしれませんが、とんだ濡れ衣ですよ。これからサークルに馴染んでいこうとする1年生としては、先輩から食事に誘われれば断れないし、音楽の話も聞きたい。なのに、『俺以外とも、ご飯を食べに言っている』と彼氏ヅラされても……。ご飯を食べに行ったくらいで勝手に勘違いして、人をサークルクラッシャー扱いするなんて幼稚にもほどがあります」

※彼氏ヅラ男子の面倒くささについては、当連載の過去記事『女子が憤る「彼氏ヅラ男子」の圧倒的な“お前じゃない”感』 を要参照。彼氏ヅラ男子からしてみれば、彼氏ヅラされた女性たちをサークルクラッシャーだと思っているかもしれないから恐ろしい。

 すべてがそうだとは言わないが、女性を「所有物」とみなす男性が作り出した環境が、サークルクラッシャーを生み出す土壌になることもある。彼女たちは一面では、「環境が産んだ怪物」でもあるともとれるのだ。なぜ彼女たちをそうさせてしまったのかにまで目を向けなければ、サークルクラッシャーの問題は絶えることはない。

 これからも、サークルクラッシャーの問題については、継続的に追っていきたいと思う。この連載で再び扱うこともあるかもしれない。

 当連載についてご意見がある方は、筆者のTwitterアカウントにご連絡いただきたい。全てに返信できないとは思うが、必ず目を通したいと思う。