一流のリーダーは、相手に自分の「力(パワー)」を明け渡すことはしません。とても恐ろしいことだと知っているからです。

 だからこそ、人の噂に耳を傾けすぎずに、粛々と「やるべきこと」にのみ集中し、「結果」をだすことにこだわります。そこには、気の迷いや感情のブレがありません。そんな人の側にいると、空気までキリリと凝縮し、身が引きしまっていくのを感じます。

 もしも、「他の人のことが気になって仕事に集中できない」と悩んでいるのであれば、一度、頭の中からその人を放り出してみましょう。

「他の人のことが気になる」というのは、「自分ではない他人の思考が、あなたに影響を及ぼしている」ということです。良い影響であればいいですが、悪い影響を与えているようであれば、自分の本来の力を奪われていると考えていいかもしれません。

いつも冷静で動じないリーダーは
「自分を信じている」

 最後になりますが、以前、いくつもの大きなパワーゲームの渦の中にいても冷静で動じないリーダーに、次のように聞いたことがあります。

「どんな時でも、動じないでいるためにはどうすればいいですか?」

 その答えは、いたってシンプルなものでした。

「簡単だよ。自分のことをどこまで信じることができるか、それだけのことさ」

 言葉でいうと簡単ですが、その言葉に何とも言えぬ「重み」があるのを感じるのは、私だけではないでしょう。これまでに多くの苦難をくぐりむけてきた人だからこそ言える言葉ではないでしょうか。

 自分のこと、どのぐらい信じていますか?