第一線で働くビジネスエリートの皆さんは、「良質な人脈をつくるためには、どうすればいいのか」「人脈を増やすには、どうしたらいいのか」と一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
憧れの人や尊敬する人、長い間お目にかかりたいと思っていた人に会った時、「やっと会えた」とつい心がはやってしまい、早く仲良くなりたいと思うかもしれません。また、「10分間しか話ができないので、なんとしてでもいい関係を築いておきたい」と事を急いでしまうかもしれません。
皆さんは、どうでしょうか?
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、親しい人に対しても礼儀をもって接しなさいということですから、ましてや初対面の人には、それ以上に配慮する必要があります。
私は、10年間、トップマネジメントの方を補佐する秘書として働いていきましたが、秘書は、上司を取り巻くすべての人たちの関係性を知る立場にあり、上司と他の人との関係性をとりもつパイプ役であるがゆえ、様々な人間関係のドラマを見てきました。
わかったことは、一流の人に共通する「人づきあいの極意」があるということです。
今回、その「人づきあいの極意」についてお伝えしたいと思います。
一流の人はむやみやたらに
異業種交流会や集まりに顔を出さない
「名刺は、多く持っていたほうがいい」
「人から誘われたら、どんな時でも顔をだしたほうがいい」
「人と会う回数は、多ければ多いほどいい」
そのように思っていませんか? もしもそう思っていたら、今日から考え方を変えたほうがいいかもしれません。
異業種交換会や様々な集まりに足しげく通っていても、会ったことがある人の数は増えるものの、実際は自分の名刺の枚数が減っていくだけで、いい人間関係をそう簡単につくることができないと気づいている人は多いでしょう。
「100人の人と会ったけれど、連絡があったのは3人だけだった」「Aさんの最初のアプローチは印象的だったけど、その後、全く音沙汰がない」といった具合です。
なぜ、いい関係を築くことができないのでしょうか?
それは、人脈づくりの発想が、根本的に一流の人と違うからです。