ダメ上司を見極めて
うまくやっていくためには

 そのためには、自分の上司を分析することから始めなくてはならない。以下の項目をチェックするだけでも有効だろう。

1:上司自身は仕事ができるか
2:上司は自分の行っている仕事の内容をよくわかっているか
3:上司は自分の判断をよく聞いてくれるか
4:上司は自分の判断が間違っていると思った時、その理由を説明し修正を求めるか
5:上司は自分の仕事がうまくいかないとき、気にかけてくれるか
6:上司は仕事の結果だけでなく、プロセスも評価してくれるか
7:上司は部下の仕事の責任をとるか
8:上司は部下のえこひいきをするか
9:上司は部下のヤル気を引き出すか
10:上司は「共同体重視型」か「権力重視型」か

 これらの中にはイエスかノーでは答えられないものも含まれる。何段階かでチェックしてみるといい。そして、中間管理職の方は、自分自身もこれらの項目でチェックしてみるとよいだろう。

 チェックが終わったら、上司(あるいは自分)の長所と短所がわかってくるはずだ。そして部下としては、上司の長所を引き出せる関係を作るような対策を講じることが重要だ。

 例えば、権力重視型の上司については、(本意ではないし、ストレスも感じるが)顔を立て、メンツをつぶさないような接し方をする、結果しか見ない上司には、仕事のプロセスを細分化し、ゴール(結果)をいくつも作り、ひとつひとつのゴールについてマメに結果報告をする、仕事のできない上司には、むしろ上司の仕事を代行し、代わりに上司にやってもらうことを部下で決めさせてもらう、といった工夫である。

 そして、自分が上司である場合には、短所を改善すべく研鑽するべきである。そのための本や資料は、書店やネットにたくさんある。

 筆者は、ここで述べた「日本の上司力格差」は、あと10年ほど続くと考えている。その間に、不幸にも「ダメ上司」の下で働くことになった「将来性のある部下」の芽をつぶすようなことは避けねばならないと思っている。そのための実践的なプログラムを開発する予定である。