ネガティブな側面のチェックとは逆に、その人のポジティブな面を知るのに使われることもあります。

 たとえば業界のなかでどんな人とどれだけつながっているかは大切なポイントです。業界の第一線で活躍している重要人物たちとのつながりが豊かであれば「この人はできる人である可能性が高い」と推定できるわけです。そこまでいかなくても、専門分野で共通の知り合いがいれば安心材料になりますし、面接の際に話のネタにもできます。

SNSをチェックしているのは
応募先企業だけではない

 しかし、候補者の方がフェイスブックを転職活動で積極的に活用し成功したといった話はそれほど聞きません。そもそもフェイスブックは転職活動のために設計されているわけではないですから、採用側が必要とする項目が十分にそろっていないのです。

 この点で特徴を打ち出しているのはリンクトインです。転職先やビジネスパートナーを探すことができるビジネス特化型のSNSとしてつくられていますから、SNSを転職で活用したいならリンクトインを使ってみるのもよいでしょう。

 実際、ヘッドハンターはリンクトインを使って人材をサーチし、「これは!」と思った人材に声をかけまくっています。人材紹介会社の視点で見れば、「荒れている」といってもよい状況です。

 ただ、日本の会社ではまだリンクトインをやっていることを知られると「お前、転職活動をしているのか?」と上司や同僚から言われかねない雰囲気があります。フェイスブックの何気ない日常的な書き込みでも、短期間に大学の先輩と飲みに行った写真を立て続けにアップしていると、鼻が利く上司であれば「最近やたら大学の先輩と飲んでいるけど、転職の相談でもしているのか」と突っ込んできたりもするでしょう。

 つい忘れてしまいがちですが、採用募集に応募した企業だけでなく、いま勤務している企業にも自分のSNSは見られています。やはりSNSは不特定多数に発信するものであり、自分が判断される材料の一部になるという原則を押さえたうえで使用することが大切です。