編集 いやー、やっぱり小山社長はF1レーサーでした。とても67歳とは思えません。まず、歩くのが速い! ランチは混雑時を避け11時半くらいに入って、いちばん早く出てくるニラレバいためやハンバーグを小山社長自ら一気に注文(東小金井駅前の中華料理店はうまかった!)。なんでもスピーディでしたね。
 中央線の先頭車両に乗り込んで、車内からマーケティングする姿も目撃しましたが、あれは絵になりますね。
 しかし、本書「はじめに」の、“脱走社長2人の独白”はぜひ最初に読んでいただきたいですね。こんなウソのようなホントの話ワンダーゾーンミステリーゾーンがあるのかと!(笑)

小山 そうだね。こんな高額を支払い、業務を一切ストップして全国から多くの社長がかけつける。創業者も2代目も3代目も4代目もいる。なのに、「小山昇のかばんを持ちにきている」のに、「脱走した」という事例はあとにも先にもこの冒頭の2例だけ。それだけツライということかな(笑)。

編集 逆に、『1日36万円のかばん持ち』に出てくる「不純な動機で『かばん持ち』をした」“美人社長”は、「逆に、小山社長に気を遣わせすぎてしまったかも」とおっしゃっていましたよ(笑)。
 私も冒頭の“脱走した2人の社長”を取材しましたが、そのうちのひとりである山近社長は、「涙の意味がわからず、神社でわんさか泣いた」そうです。「意味もなく出てくる涙」って、とっても深いですよね。何か、万感迫るものがあったのかもしれません。

小山 「かばん持ち」の世界はディープだからね。その「かばん持ち」も今年で12年目。ついに12年目で初めて本になる

編集 「かばん持ちミスティーク」的面白エピソードの中に、経営ノウハウ、実務知識がてんこもりなので、ノウハウ書としても重宝いただけるかと。
 今話題の「不倫」についても、【心得2】「社内不倫」の疑いがあれば、その情報を社内全員に一斉メールせよ、とあります。
 いったいどんなことが書いてあるのでしょう?
 ご興味がありましたら、ぜひともご一読いただければと思います。