結果、Oさんのチームは3位に入賞することができました。賞金として金5000円が一人ずつに渡され、ともに取り組んだチームは抱き合い喜びました。ただ、そのあとに、

「うれしいけど、くやしさもある。来年は1位を目指そう」

 と、さらなる高みを目指すこともお互いに決意しました。こうして業務改善発表会は大きな盛り上がりを見せて終了しました。やはり、日々に仕事に追われているだけでなく、ハレの日と思える目標があると盛り上がることを痛感することになりました。

 同じように、社員が「自分にとってハレの日」と思える機会をつくる努力している会社は増えています。こうした発表会や表彰式などを通じて、地味に見える仕事でも工夫を凝らしていること、あるいは改善を繰り返したことを社内で発信し、称えられることはやりがいとなります。そして、日々の仕事の意欲にもプラスな成果をもたらします。

 筆者が勤務していたリクルート社も年に1回以上、自分の仕事の取り組みを周囲に対して発表する機会がありました。「面倒だな…」と思うこともないわけではありません。ただ、発表する日は特別な日としてできる限りの準備をしていたのは間違いありません。自分の仕事に対する取り組みに対して、自分が主役として活動する機会。こうした場面を設定することは、日々のルーティンに対してもいい影響をもたらすのは間違いないでしょう。