いつ、やるの?

 こんにちは。『99%の人が知らない数字に強くなる裏ワザ30』の著者・深沢真太郎です。 

 今回は「会話」をテーマに、数字に強い人とそうでない人のほんのちょっとした(でも、とても大きな)差を紹介し、あなたが数字に強くなるためのエッセンスをお伝えしていこうと思います。

 さっそくですが、次のフレーズの後にくる言葉は?

「いつ、やるの?」

 少し前に大流行した「いまでしょ!」って、つい言いたくなる方も少なくないのでは……。たしかに、名言でした。しかし、筆者が求めている言葉はそれではありません。

 ビジネスパーソンならば、
「いつ?」に対しては必ず数字を入れて答えるべきです。

 どういうことか、説明しましょう。

こんな問題、答えようがありません!?

 筆者はさまざまな企業で社員研修をお預かりしますが、現場での経験から成果の出せないビジネスパーソンの「ある傾向」を発見しました。

 たとえば損益の計算や市場規模の概算など、「いくら?」に答えなければならない局面では、筆者が特に指示をしなくても彼らは勝手に電卓をサッと持ち出し、計算しようと手を動かします。

 ところが「いつ?」に答えなければならない局面では、誰も電卓に手を伸ばさない。数字で答えるべきものだという認識がないのです。