ビジネス書の初版が5000部程度ということを考えると、実にその12倍の部数が発行され、読み継がれている。3部作4冊の総ページ数が2000ページ超、すべて合わせると1万5600円(本体価格)という超高価格帯を考えると驚くべきことだ。

 特に、『ザ・コピーライティング』は本体価格が3200円の高額ながら、毎年増刷がかかり、「アマゾン上陸15年、『売れたビジネス書』50冊」(「東洋経済オンライン」2015年11月5日)にもノミネートされた名著中の名著だ。

 本書は、これら世界的3大名著を1冊にまとめた「究極のエッセンシャル版」である。

 “ALL IN ONE”をコンセプトに3部作、計4冊分の知識が本書1冊で一気に身につくよう、まとめ上げている。

 私は、ダイレクトマーケティングの世界で20年以上、一流大企業を中心に数百社超、年間3000人、のべ2万人超のビジネスパーソンに体系的研修を行ってきた。

 そのため、日頃から企業や受講者の課題点をすばやく摘出し、短時間で確実な成果へと引き上げる“超訳力”を駆使している。

 その経験を活かし、大胆にも、3部作計2000ページ超のエッセンスのみを10分の1の200ページ超に圧縮し、“超訳”した。

 “超訳”結果として、2000ページはさすがに読めない読者に、9割を大胆カットし、成果を挙げる稀少部分のみ抜き出した
だから、本書1冊だけ読めばいいという10分の1の薄さのハンドブックになっている。

 ただ、ページ数を薄くはしたが、中身の充実度は、本家にひけをとらない。とりわけ、文中で紹介する事例は、国内事例に絞ってかなり分厚くし、充実の内容に仕上げた。

 国内事例は、読者が日常使用している商品や誰もが知っている企業・ブランドを用意した。すべては、読者がすぐにイメージでき、“自分ゴト化”しやすくためである。その数、なんと24業種、100事例

 たとえば……
 アウディ、日本航空、ソフトバンク、NTTドコモ、KDDI、ダイソン、キユーピー、サントリー、ソニー損保、サッポロビール、サンスター、イオン、楽天、イエローハット、大塚家具、三井不動産商業マネジメント、カゴメ、四谷学院(ブレーンバンク)、救心製薬、山田養蜂場、アメリカンファミリー生命保険、ファーストリテイリング(ユニクロ)、ミスタードーナツ(ダスキン)、年末ジャンボ宝くじ、再春館製薬所、KADOKAWA、マイナビ、ユニセフ協会、キューサイ、ヤマハ、ハーレーダビッドソン、資生堂、健康コーポレーション、セコム、ライオン、厚生労働省、JR東海、麒麟麦酒、NHK、神田昌典氏(順不同)などなど。

 実例のほとんどは、売上や認知度が高く、大成功しているものばかり。
 これらの実例について、法則や実績を公開したのが本書である。