16、「サイズが小さいな」

 たしかに損はしないけど、成功したとしても儲けはあまり多くない……。特に大企業や業績が右肩上がりの企業では、あまり利益の大きくない提案に対して消極的になりがち。「そこに労力をかけるなら、もっと利益の大きな提案に集中して人を投入したい」と考えるからだ。「利益はあまり期待できませんが、将来、進出する○○領域の新技術をこの商品化で獲得することができます」など、+αの魅力をアピールするといいだろう。

17、「まともすぎる」

 つまり、ユニークさ、「わが社らしさ」が感じられない凡庸な提案だということだ。普通すぎて顧客にも注目されず、事業の成功もしないだろう。それに、普通の方法では他社に容易に真似されてしまうから、初めはよくてもすぐに儲からなくなる、と上司は考えるのだ。多少無理やりにでも「オリジナリティ」を見つけ出し、上司に「面白くない」と思われない見せ方、プレゼンの工夫をすれば、印象はずいぶん変わるだろう。プレゼンには、必要事項を十分に検討したという「抑え」と、考えもしなかったようなユニークさを入れ込む「サプライズ」の両方が必要だ。

18、「中途半端だな」

 これは、資源の投入量が少なかったり、競合商品とのポジショニングの差異性などが中途半端なケース。「もっと経営資源を投入しない限り成功しないだろうな」「もっと差別化しないと顧客には違いが伝わらないだろうな」などと思われてしまったら、GOは出ない。社内政治の過酷さや乏しい資源を現実的に考えすぎて、気がつけば従来のものと変わり映えしない企画を提案してしまうケースは意外に多いものだ。まずはベストなシナリオを提案し、あわせてセカンドベスト、サードベストも用意しておくのが良いと思われる。

19、「筋がよくない」

「なんとなく力技っぽいな」「スイートスポットに当たっていない気がする」「そういうニーズがないわけではないと思うけど、一番大事なのはそこではない気がする」…などと上司に考えさせてしまい、納得させられないケースである。こういうときには、正直なところ、提案者側のほうでも絶対の自信が持てていないことが多い。こんな場合は、1からやり直すのが良い。まずは上司の「モヤモヤ」の原因をできるだけ言語化してもらい、その解決に取り組む中で、自分でも「絶対大丈夫」といえるまでに考え抜くことが必要だ。