澤田氏退任で動揺

 澤田氏はハンバーガーチェーン・ロッテリアの再生を手掛けたこともあり、公私にわたって近しい昭夫氏から2年前、免税店の日本進出を相談されたという。そして昭夫氏に東急不動産の金指潔会長を紹介し、進出計画をまとめた。

 ロッテ免税店JAPANのスタッフは、澤田氏が会長を務める経営支援会社リヴァンプからの出向者、銀座店立ち上げに向けた新規採用者、韓国ロッテ免税店事業からの出向者らが入り交じる。

 日本と韓国の文化の違いやお家騒動を乗り越えながら、「ワンロッテ」を標榜して進めてきたが、澤田氏の去就が突然決まり、「現場は動揺、混乱した」(関係者)という。

 そのため急きょ、韓国免税店事業や日本のロッテ商事から幹部クラスが招聘され、新体制を整えた。澤田氏は4月末で免税店の社長を退く。

 こうして船出したロッテ免税店JAPANだが、来春には大阪のビックカメラなんば店に2号店をオープン。3号店は新宿で、小田急百貨店の別館ハルクを検討しているもよう。その他にも、福岡など全国4~5カ所への出店を計画しており、向こう10年で売上高1000億円を目指す。

 中国人の爆買いの勢いも時々刻々と変化している。銀座店の初年売上高目標は150億円。まずはお手並み拝見といったところだ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 柳澤里佳)