「作られた数字」は2種類しかない
あなたにぜひ覚えておいてもらいたいのですが、このような作られた数字は2種類しかありません。
・小さい数字を大きく見せる(少ないものを多く思わせる)
・大きい数字を小さく見せる(多いものを少なく思わせる)
たとえば、先ほどの例で説明しましょう。
・なんと、最大90%OFF!
→おそらく90%OFFの商品は低価格で、かつ最初から利益を見込んでいないものでしょう。もし、このビジネス(商売)のメインとなる商品が90%OFFでは、そもそも商売にならないはず。小さい数字を強引に大きく見せているだけです。
・5秒に1個、売れています!
→前提は「過去もっとも売れた1日」でしょうか。それとも「過去1年間」でしょうか。そもそも、1日を「24時間」として計算しているのでしょうか。もしも1日を「営業時間」として計算していたら、まったく意味合いは異なります。これもまた、少ないものを多く思わせているだけです。
・実質0円!
→どんなものでも、0円で提供しただけではビジネス(商売)など成立しません。まさに、多いものを少なく思わせる手法でしょう。
こんなことを申し上げては元も子もないかもしれませんが、要するに一言で言えばこういうことです。
ちょっと考えれば、わかるよね。
つまり、このような魅力的な数字についダマされてしまう人というのは(少々厳しい物言いにはなりますが)、表面上の情報だけで判断し、ちょっと考えることすらサボる人だということです。これが、先ほどこのように申し上げた理由です。
むしろ、私たちビジネスパーソンは、その駆け引きに負けるような数字の読解力を問題視すべきではないでしょうか。