5種類は以下のようなものである。

(1)「離れ」型サ高住
(2)拠点型サ高住
(3)分散型サ高住
(4)CCRC型サ高住
(5)認知症対応型サ高住

プライバシーが確保できる「離れ」型

 まず、(1)の「離れ」型サ高住である。

「離れ」というのは、ほとんどの時間を過ごす生活の場とは別に、趣味やリラックスの場として同じ敷地内に設けた別の居住空間である。茶を立て、道楽の骨董品を愛で、あるいは客人を迎える場となることが多い。だが、住人が要介護状態ともなれば、介護を受けられる場に変わってもいいだろう。スタッフが入浴や食事の介助をしてくれたり、他の入居者と共にテレビを見る団らんの場となる。

 その介護の場が「離れ」である。提供される介護サービスとして最もふさわしいのが「小規模多機能型居宅介護」(小規模型)であろう。介護保険制度の在宅サービスのひとつだ。

 小規模型は、デイルームに利用者がやってくる「通い」と、スタッフが利用者の居室を訪ねて介護する「訪問」、それに、利用者が一時的に泊まる「泊り」の3サービスを備え、これらをいつでも時間制限なく使えるサービスである。サ高住が自宅(居室)になっているので、利用者は「通い」を多用し、時に「訪問」を利用する。居室がすぐ近くなので「泊り」はほとんど使わない。

 入居者は、自室から杖や歩行器を使って、小規模型のデイルームに行ったり来たりする。デイルームにいるスタッフや他の入居者と共に食事を摂り、ゲームや運動などで楽しむが、皆とは別のテレビ番組を観たいときには居室に戻る。昼食後に昼寝がしたいときにも居室のベッドを使えばよい。

 小規模型という介護サービスは、時間や場所の制約がなく利用者の気ままな暮らしを受け入れるユニークな形態である。サ高住の自室でのプライバシーをきちんと確保しつつ、介護サービスを思い通りに利用できる。介護サービスが必要な時には、「離れ」に赴けばいい。

 健康な人の「離れ」と同じようなライフスタイルを営めることから、「離れ」型サ高住と命名した。