昼休みはただ昼食を食べる時間から、自分磨きの時間へと変化しつつある

「昼活(ヒルカツ)」をご存じだろうか。多くの「○活」と同様に数年前から話題に上り始め、大流行とはいかないもののなんとなく定着しているものだ。これは、主にビジネスパーソン向けの言葉で、昼休みに食事以外の「自分にプラスになる」何かをすることを指す。「朝活」ほど知られていないが、「夜活」よりは耳馴染みのある人が多いのではないだろうか。

 例えば、女性向けサイト「Locari(ロカリ)」では「朝は苦手で夜は忙しい!働く女子は『昼活』でお昼休みをハッピーに」「朝は時間が取れないし、夜はいろいろあるんです」という具合に紹介されている。朝は慌しいし早起きが辛い、夜は夜で忙しい。ならば昼休みを有効活用するしかないというのは、男性の場合も同じようなものだ。

 昼活としての過ごし方は資格取得の勉強、運動(ダイエット)、はたまた異業種交流会などさまざまだが、趣味やリラクゼーションに使うのもアリらしいからひと安心。時間に制約があるのもむしろ長所で、「毎日昼休みを利用して50分間だけ勉強する」というのも、日によって頑張りすぎたり怠けたりすることなく、続けやすい。「自分は時間を有効に使っている、人生をコントロールできている」という意識も、一種の自己暗示としてプラスに働くかもしれない。

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 昼活の時間を十分に確保するには、昼食を短時間で終えなければならない。かといって毎日の昼食を抜いたり、ゼリー飲料などで済ますのはちょっと味気ない。実は企業を対象に社員の昼食や昼活を念頭に置いたサービスは既にあり、利用している人もいる。