若かろうが老いていようが金の心配は尽きないこのご時世。限りある収入を賢く使うためには、どうしても「節約」が必要になる。家計を引き締めるため、自己投資のため、子どものため……やりくりに気を遣う「節約女子」たちは、どんな生活を送っているのだろうか。彼女たちの姿は、依然として景気回復に不透明感が漂う日本社会の縮図。我々は今後、どのように生活設計を考えていけばよいのだろうか。(取材・文/蒲田和歌、編集協力/プレスラボ)

生活不安で急増する「節約女子」
世間が知る由もない極限生活のリアル

景気回復に不透明感が漂う社会情勢も関係しているためか、日常生活のコストを極限まで切り詰める「節約女子」は増える一方だ

「節約上手な女性は良い妻になる」――。女性の社会進出が進み男性の家事参加が叫ばれるなか、そんな決めつけをしたら「時代錯誤」と言われることになるだろう。とはいえ、家計のやりくりを考え、支出を引き締めることに長けているのが女性というイメージはまだ強い。

 そもそも、男女の賃金格差はいまだ大きく、女性の貧困が大きな社会問題となる中で、「したくなくても節約しなくてはやっていけない」という実情もある。一昔前のように、将来に希望を持てるわけでも、高収入の夫に嫁いで専業主婦になれば安泰という世の中でもない。

 昨年は奨学金返済のために風俗で働く女子大生の記事が話題となった。若かろうが老いていようが金の心配は尽きないのだから、今や節約に励まない人を見つける方が難しいくらいだろう。メディアで「節約女子」という言葉が使われる機会も多くなった。

 昨年、ダイヤモンド・オンラインは「貧困寸前!急増する「女性の生活苦」知られざる実態」という記事を掲載し、大きな反響があった。社会問題になりつつある女性の貧困に正面から向き合い、独自のアンケート調査によって、その実態を明らかにしたのだ。「お腹が空いたら醤油を舐める」(25歳・会社員)など、なかには厳しい生活苦を思わせるコメントも散見された。

 生活苦とまでは行かないまでも、前述のように「決して生活は楽ではない」という女性は多いだろう。「節約女子」の増加は、依然として景気回復に不透明感が漂う日本社会の縮図なのかもしれない。「なぜ女性たちが節約を強いられるのか」という社会への問題提起は前述の記事に譲るとして、こうなると男性も他人事ではない。いくら「景気は回復している」と言われても、給料が増える兆しはない。彼女たちの姿を見ながら、どんな生活設計を考えるべきか、自問自答する必要がある。

 そこで今回は、知られざる「節約女子」の実態を紹介したい。

 まずは、全体のトレンドを見てみよう。紹介するのは、前述の記事を作成した際に、アンケート調査会社リビジェンの協力のもと、全国の20~30代の女性200人(既婚・未婚)に対して行った「日々の生活で節約しているものは何ですか?」という質問に対する回答結果である。「複数回答可」という条件で節約しているものを具体的に挙げてもらったところ、742の回答を得た(下のグラフ参照/総回答数に対する割合)。