都市伝説4:メニューにラーメンが登場したのは苦肉の策

 この説は2013年にスシロー以下の大手チェーンの成長率が鈍化した時期に、回転寿司メニューにラーメンが登場したことで「末期状態到来か?」と騒動になったものだ。

 確かに飲食店は傾いてくると新規メニューを増やして乗り切ろうとする傾向にある。だからラーメン店がカレーを始めたり、フレンチのお店のメニューにハンバーグが登場すると、「いよいよ経営が苦しくなってきたな」と飲食のプロは思ってしまう。

 ところが回転寿司の場合は逆だったようだ。つまり顧客の潜在ニーズを発見したのが回転寿司のラーメンメニューだったのである。

 俗に言う「別腹」というものがある。私の場合は、食事が終わって銀座界隈を歩いているときに「いそべ巻き」の屋台をみつけると急に別腹がお腹をすかせて、ついついいそべ巻きをひとつふたつ買ってしまう。

 もともと寿司というものは、ファミレスメニューと比べて健康食だから、そこそこの量でも満足してしまう。特に回転寿司でチーズケーキのようなデザートを口にしてしまうと、そこで一旦、今日の食事はおしまいになりがちだ。

 ところが、これは2012年にくら寿司が発見したことだが、ラーメンには別腹効果があって、客単価が増えるらしい。そのために回転寿司各社は「食後のラーメン」の開発にしのぎを削り、「シメの一品戦争」が勃発しているのだ。

 現在では魚介類を扱う寿司屋独特の「出汁入り鳥ガラ」や「コク旨まぐろ」といったおいしそうなスープのラーメンメニューが増えている。それまで「寿司屋に来たんだからラーメンはちょっと」という考えだった客までが「おいしそうだからちょっとラーメンも食べてみようか」に顧客行動が変わってきたそうだ。