【ルール7】
習慣を手なずけ、パターン化によって
生活をシンプルにする
時間の使い方がうまい人は、実は生活がパターン化しています。毎日必ずやることが決まっているほうが、持ち時間を把握しやすいからです。朝は何時に起き、何時に出社し、何時に帰るという行動パターンから、出社したら最初に取りかかること、仕事内容に応じた午前と午後の使い分け、企画書作成時の段取りといった仕事のルール決めまで、やるべきことが明確になっているほど、時間の色分けが上手にでき、実現可能な時間割が組みやすくなるのです。
これは定例会議のスケジューリングと似ています。最初から毎週何曜日の何時に行うという決まりがあると、その時間帯を外した予定が組みやすくなります。これと同じことを自分ルールをつくって継続している人が、成功者にはとても多いのです。パターン化やルール化によって行動をシンプルにしたほうが、突発的なことにも対応できます。生活リズムを整えることが、結果的に大きな効率化になるのです。
この7つが、時間の使い方の上手な諸先輩たちに共通するルールです。細かい実践法にはさまざまな違いがありますが、一万人の後悔から導き出せる時間の使い方には、ある種の法則性があるのです。
みなさんもピンとくるものからで構いませんので、自身のワークスタイルに当てはめて試してみてください。もちろん、一つでも二つでも構いませんし、業務に合わせて改良するのも大歓迎です。ただ、必ず行動に移してください。
私自身も、先人の教えを試しながら自分流に変えていきましたが、実際の行動からしか時間割の最適化はできないと実感しています。それは時間というものが、自分の習慣や行動、そして生き方に密接に関わっているからです。
あなたの人生の主役は、あなたです。あなたが時間の使い方で40代を後悔することがないよう、さらにはもう一歩進めて、「忙殺感」ではなく「幸福感」を味わうために、これから紹介する先達の智慧を最大限に活用してください。
第3回に続く(5/30公開予定)