今日も今日とて私たちは、ビジネスでもプライベートでも、たくさんのメールをやり取りしています。

 ふと思ったんですけど、メールを1通やり取りするごとに、どのぐらいのCO2を消費しているのでしょうか。

 パソコンやらモデムやらケーブルやらを製造する分、巨大な通信網を整備する分、もろもろを動かす電力、打っているうちに鼻息が荒くなってしまった分……。全部合わせたら、けっこうな量になる予感がします。

 いろんなデータを恣意的に集めてくれば、「メールを1通送るたびに○平方メートルの熱帯雨林が……」といった計算をすることも、十分に可能でしょう。

 そのうちに「メールが地球温暖化の原因だ!」といった説が真顔で語られたり、メールで盛んにやり取りされたりする日が来るかもしれません。

 なんせ「CO2」を前面に出されたら、どんなマヌケな説でも、反論してはいけないことになっています。やがて、スーパーのレジ袋みたいにチンケな自己満足の道具にされて、「無駄なメールを出すのは地球にやさしくないわよ」なんて、マジメだけどモノを深く考えるのは得意じゃないタイプの人たちに説教される日が来るかも……。

 どんどん妄想が広がっていますが、万が一、そういう世の中になったとしても、私としては今と同じようにメールを使い続けようと思います。

 クーラーをガンガン効かせた部屋で過ごすなど、日々文明の便利さに頼り切っているくせに、そんなどうでもいいところで善人ぶって埋め合わせようなんて、あまりにも臆面がなさすぎます。

 いや、あくまで私がそう思うだけなので、善人ぶって埋め合わせたい方は、どんどんやってください。今だってその手の埋め合わせはひじょうに人気が高いので、きっと気持ちいいんだろうと思います。

 すいません。始まったと思ったら、何の根拠もない話をベースに、つかなくてもいい悪態をついてしまいました。いいかげんにして、本題に入ります。