復帰間近と思われたベッキーの復帰が足踏み状態にある。5月13日の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で独占謝罪を行い、その日を境に世論が劇的に「ベッキーを許す」方向で変化をした。先方の妻への謝罪も終えた。にもかかわらず、まだベッキーを許していない人たちがいるということで、ベッキーファンはやきもきしている状態だ。
新聞や週刊誌の報道を読むと、どうも「金スマ」での抜け駆け復帰が他局の怒りを買ってしまい、レギュラーを休業している各局の番組ディレクターが復帰に待ったをかけているという。だからベッキーが逆に苦境に陥っているというのだが、私はそのことはファンが心配するようなことではないと思う。
確かに手順を間違えて取引先を怒らせることは、ビジネスの世界ではよく起きること。このような場合、商品力のあるベッキーを抱えた事務所ではあるから、きちんと各局を回って当事者に謝っていくことで和解はできる。
この問題はビジネスとして割り切って考えれば、時間をかければ解決できる問題だ。だから現状はむしろベッキー側が謝罪の時間をきちんととりたいということで、事務所として復帰を先送りしていると捉えるべきではないだろうか。
ネット上では気が早く、ベッキーの復帰プランを提案した記事も目立つ。奇抜なアイデアとして、『しくじり先生』で本格復帰するとか(これは早すぎ)、『24時間テレビ』のチャリティーマラソンランナーでみそぎをするとか(これは林家たい平で決まっている)、「R-1」参戦とか(これは無理すぎ)さまざまな案が出ている。
ビジネスの定石として考えれば奇手は「金スマ」の一回だけで十分。あれで世論の反応がわかったのだから、ベッキーサイドがやるべきことは、ひとつひとつ正攻法でレギュラー番組に復帰できるように努力をしていくことだろう。