閉塞型の治療は虹彩にレーザーで穴を開け、房水を逃がす手術が原則だが、開放型は点眼薬で眼圧を下げるのが一般的。その後、降圧効果を見ながら複数の点眼薬や内服薬を追加する。レーザーで線維柱帯の目詰まりを掃除する方法もあるが適応が一部に限られる。

 眼圧が下がらない、あるいは下がっても進行する場合は、手術が考慮される。線維柱帯を切除し白眼への排水路をつくる手術が標準的だが、線維柱帯を切開して広げる手術もある。降圧効果や術後合併症の発症率など、長所短所を比較して選ぶ必要があるだろう。また本当に手術療法しかないのか、術後に再び眼圧が上昇した際の対応など、場合によっては専門医のセカンドオピニオンを求めるべきだ。

 緑内障は一方通行の病気で回復は期待できない。治療目的はできる限り進行を抑え失明を先延ばしすることにある。正常眼圧緑内障では発症から失明まで30年は猶予があるとされるが、仮に40代で発症すると、早くも70代で失明の憂き目に遭う。人生80年の昨今、先手を打つに越したことはない。特に身内に緑内障を患う人がいる場合は、40代のうちに1度は眼底検査や視野検査など一連の検査を受けておきたい。