Be + Do = Have:思考のクセに気づく

 次の公式を、あなたには覚えておいてほしい。

Be + Do = Have

 これはコーチングの世界で、「成功公式」を表す式として知られるものだ。

「Have」というのは結果、あるいは自分の周りに起こっている現象を表す。結果には必ずその原因があるのだが、それが「Be + Do」の部分になる。

Be=存在、意識、在り方
 Do=行動、言葉づかい、やり方

「Do」を「やり方」とするなら、Beは「在り方」。ようは「在り方+やり方」で、「物事のあらゆる結果は成立している」ことになるわけだ。

 そう言われてもピンと来ないかもしれない。より具体的に説明しよう。

 たとえば私が独立起業に失敗して、落ち込んでいたときのことだ。

「仕事がない」「お金がない」と、苦しんでいたのが「結果」である。

「ありのままの感情」ということで言えば、「辛い感情を抱えている」という状態がより正確な「結果」になる。

 それを打開するための行動を、私がとっていなかったかといえば、そんなことはない。死に物狂いで現状を打開しようと努力はしていたし、「辛い感情」が結果だとすれば、その結果から逃避するような行動をとっていた。焦りまくって、自分の経験が生かせないような会社に面接に行ったりしていた。

 このときの私は「Do=行動」だけを見れば、そんなに辛い「Have=結果」が出てくるわけがない、という状態だったと思う。