開会式は現地時間の夜8時にスタートする。過去のオリンピックボランティア経験者は「大抵は人が集まるバーに行き、その場で仲良くなった人とテレビで見る」というが、夜の街に一人で出るのはやや不安。そこで、オリンピック大通りの大きなスクリーンで見ることにした

8ヵ国を話すマルチリンガル・新条正恵が、2016年リオ五輪にボランティアとして参加。4年後の東京大会でボランティアでの参加を考えている人たちのために、五輪ボランティアの仕事について現場から日々の様子をレポートする。第5回、とうとう開幕を迎えた。

裏方スタッフの顔合わせを
同時通訳サポート

 2016年8月5日、いよいよ世界最大のスポーツイベントの開幕だ。開会式場であるマラカナンスタジアム以外の競技場では、翌日から観客を迎えるための運用テストが行われていた。

 私たち通訳サービスチームの業務は翌日スタートだが、この日ジャパンチームからリクエストがあったため午前中だけ出勤だ。サポートするのはスタッフミーティングでの同時通訳。スタッフミーティングには各国チームよりコーチやスタッフが参加する。翌日から全チーム、全選手がベストパフォーマンスを発揮できるよう、裏方をサポートするスタッフ同士が顔合わせをするのである。

 ホッケーの裏方をサポートするのは多国籍チーム、公用語は英語だ。本来なら見ることのないゲームの裏側を見ることで、このオリンピックがたくさんの人の手によって作り上げられる空間なのだと、改めて実感する。

 2時間弱と短いサポートだったが「出勤日じゃないのに来てくれたから」と通訳サービスチームマネージャーのカミーロがランチクーポンをくれた。

食堂はカラフルな制服姿でいつもいっぱい

 ホッケーセンターで働くスタッフの食堂に行くと、さまざまな制服で賑わっていた。セキュリティを担当する軍隊、ボールボーイ、売店スタッフは、大会スタッフとは制服デザインが違う。