オリンピックおじさんこと山田直稔氏と滞在先のホテルで。1964年からすべてのオリンピックを観戦している90歳。若い私たちより元気

8ヵ国を話すマルチリンガル・新条正恵が、2016年リオ五輪に通訳ボランティアとして参加。五輪ボランティアの仕事について現場から日々の様子をレポートする。最終回は、4年後の東京五輪でボランティアとして参加するために、今から準備しておくべきことについて。

コミュニケーション能力が
何よりも大切

 これまでリオオリンピック期間中12回にわたり、現地からボランティアレポートを届けてきた。最終回ではボランティアの主な仕事を改めて紹介すると共に、4年後に向けてできる準備について触れたい。

 2016年7月に、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会が発表した、大会ボランティアに求める条件の素案は次の通り。

・コミュニケーション能力がある
・外国語が話せる
・1日8時間、10日間以上できる
・採用面接や3段階の研修を受けられる
・2020年4月1日時点で18歳以上
・競技の知識があるか、観戦経験がある

 これまでの2週間で気づいたことは、世界各国から集まるボランティア、スタッフと共に働くには、コミュニケーション能力がとても大切だということだ。大会ボランティアの制服を着るということは、大会の顔になるということ。通勤時間も含めて、多くの観客や他のスタッフからも助けを求められる。人と話すのが好きという人にはピッタリだ。