『中谷彰宏の人生道場』テーマ第一弾は、「話し方」です。自分の思ったことをわかりやすく伝えたり、相手を説得したりするためにはコツがあります。多数の講演をこなしてきた中谷彰宏が、自身の経験を活かし、「話し方」の極意を公開します。 

 

「えー」で話し始めない。


 笑いが起きるのは明るい空気の時です。それには、ポジティブでいればいいのです。笑いをとるために、ネガティブに走るという手法もあります。自分の発表した自己紹介は明るいのか暗いのか普通なのか、それを振り返って考えてみることです。

 自己紹介で言いわけをすると、感じが悪いです。ところが、言いわけをする人が多いのです。

 人の自己紹介を聞くのは、通常は面倒くさい作業です。人のスピーチを聞くことほど退屈なものはありません。スピーチも面白ければいいのです。

 言いわけが一番出やすいのは冒頭です。ここで、その人の話は聞いてもらえません。自己紹介が言いわけから始まっていないか振り返ってみることです。

 伝わらない自己紹介には共通点があります。言いわけから始める人は、発表する場所に出てくるのが遅いです。しかも、出てくる前のトーンが暗いです。緊張している人もいます。全員が暗いわけではありません。明るい人もいます。