企業の決算情報の分析や予測を四半期ごとに、いち早く伝えていく「ダイヤモンド 決算報」。前回の第1回目は、3年後に伸びる企業ベスト30、3年後の割安株ベスト30を公開した。今回は、その完全版をお届けする。まずは、最新決算を基に証券アナリストの予測を集計し、3年後の割安株ランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)

3期先に割安なのは!?
予想純利益で計算

 今回の「ダイヤモンド 決算報」では、アイフィスジャパンのIFISコンセンサスデータを基に3期先の業績予想をし、その予想に基づいたPER(株価収益率)を掲載する。

 同データは一つの企業に対して2人以上の証券アナリストによる予測をアイフィスが集計したもの。証券会社21社に所属するアナリストの予測を基にしている。

 具体的には、3期先の予想純利益で3期先予想PERを計算し、その低い順、つまり割安な順に並べた「3期先の予想PER割安度ランキング」だ。端的に言えば「3期先の割安株」ということになる。

(次回「ダイヤモンド決算報」3回目は「3年後に伸びる企業ランキング<完全版>」を公開予定)

【ランキングの作成方法と注釈】
・前期(2018年7月期~19年6月期)から見て3期先の21年7月期~22年6月期の業績予想において、アイフィスジャパンのIFISコンセンサスデータが提供され、2人以上のアナリストから業績予想がなされている企業が対象。9月11日基準の予想を利用している。前期または今期(19年7月期~20年6月期)の決算期変更会社と、前期の営業利益が10億円以下の企業は除いた。
・3期先の割安銘柄は3期先予想PER(株価収益率)の低い順に並べている。今期予想増益率、3期先予想増益率共にプラスかつ、3期先予想増益率が今期予想増益率を上回り、今期予想PERより3期先予想PERが低い企業を対象とした。3期先予想PERは、3期先予想純利益で9月11日終値の時価総額を割って算出している。先週掲載した上位30社ランキングは8月27日終値で算出したものであるため、今回の上位30社とは順位が変動している。今期予想PERも9月11日終値ベース。
・3期先予想増益率は、次々期(21年7月期~22年6月期)の予想営業利益を、前期の実績営業利益で割って算出。前期営業損益が赤字の場合は算出していない。今期予想増益率がマイナスの企業、3期先予想増益率が今期予想増益率を下回る企業も対象から外している。
・業績予想はアイフィスジャパンのIFISコンセンサスデータ、予想以外の実績財務データはゼブラル提供。ランキングの順位づけは小数第2位以下を加味している。
*アイフィスジャパン提供の業績予想データに基づく情報の転用、複製、販売等による利用の一切を固く禁じます。当該情報を利用したことに起因する利用者への損害については、いかなる場合もアイフィスジャパンは一切責任を負いません。当該情報の提供は金融商品の販売または勧誘を目的としたものではなく、投資に当たっての最終決定は利用者ご自身で行うようお願いします。