仕事にまい進「令和のDINKs」、別居だからこそ納得できる夫婦生活写真はイメージです  Photo:PIXTA

Double Income(夫婦2人の収入)、No Kids(子どもがいない)の頭文字を取った言葉「DINKs(ディンクス)」。子どもを作らない選択をした共働きの夫婦のこと。しかし、一口にDINKsといっても、その選択をした理由は夫婦それぞれであるし、どのような生活を送っているかも夫婦によって違う。令和のDINKsのスタイルを探る。今回はシリーズ5回目。(フリーライター ふくだりょうこ)

夫からの積極的なアプローチ
交際10カ月で結婚

 「出会ったのが仕事関連の場だったので、交際に発展するなんて全く思ってもいませんでした」
 
 そう話すのはミキさん(仮名)40歳。コンサル系の会社を経営している。公務員で2歳年下のシンゴさんとは今年で結婚9年目になる。

 出会いは10年前。当時働いていた会社で公務員を対象にセミナーを実施することになり、その担当者だったシンゴさんと出会った。セミナーは一度きりだったので、それで終了となるはずだった。
 
「その日のうちに彼のほうからメールが来て。お礼のメールだったんですけど、そのときは丁寧な方だな、と思っていつも通りビジネスライクな返信をしました」
 
 しかし、その後もたびたびメールが来るようになった。どういうつもりでメールを送ってきているのかミキさんは計りかねたが、仕事の相談をしているうちに食事に行くようになった。
 
「初めて会ったときのことを夫はすごく覚えてくれていて。私が着ていた服装なんかも覚えていたんですよ。私自身が忘れていたぐらいなのに」
 
 シンゴさんは男性ばかりの職場だったので出会いを探していたのかもしれない、とミキさんは笑ったが、何か感じるものがあったのだろう。交際をスタートさせてから10カ月で籍を入れた。