一流経営者がコロナ禍のコミュニケーションに感じている本質的な課題一流経営者が感じているコミュニケーション上の課題とは? Photo:PIXTA

 革新的なマーケティングで有名な創業経営者。コロナ渦にあっても業績は絶好調。であるのに、浮かない顔をしている。なぜかというと、将来のビジネスの仕込みができていないという。

コロナ禍でコミュニケーションの達人が
困っていることとは

 くだんの経営者は、すでに業界大手の大社長である。しかしながらコロナ前は、普段からランチ、ディナーのほか、こまめにいろいろな会合にも顔を出し、さまざまな領域の人と知り合いになり、最先端の知見を獲得しようとしていた。外国にもしょっちゅう出かけていろんなものを見ている。

 さまざまなコミュニケーションを通じて行っていたのは、以下の3つのことである。

(1)直接ビジネスに使えそうな情報の収集
(2)将来の潮流に関するヒントの発見
(3)これから旬になる人の発掘

 会議や打ち合わせ、商談などのコミュニケーションのうちのほとんどがオンライン会議になる中で、上記のような顔を合わせて話したり、現地へ出向いたりするコミュニケーションは難しくなった。実際に、どのような苦労があるのだろうか。