上海Photo:PIXTA

2021年4~6月期の中国GDP
中国経済の堅調ぶりを示す

 中国の2021年4~6月期の実質GDPは、前年同期比で見ると鈍化したものの、前期比年率では+5.3%と前期の同+1.6%から回復した(図表1)。春先以降、新型コロナの感染者数が低水準となり、政府が活動制限を緩和したため、中国経済は堅調さを取り戻している。

 経済成長のけん引役は、人出増に支えられた個人消費である。一部の地域を除き移動制限が撤廃されており、人出がコロナ前とほぼ変わらない水準へ回復している。この結果、サービス需要が著しく回復しているほか、財需要も堅調である。