お客さまの9割を問い合わせでつかむ、営業いらずの滋賀のWeb制作会社

――滋賀を拠点にしたWeb制作会社だそうですね。

お客さまの9割を問い合わせでつかむ、営業いらずの滋賀のWeb制作会社代表取締役・村元直樹氏。1973年生まれ。大学卒業後いくつかの職を経て、2005年に創業。07年に法人化してナックウェブを設立し、代表取締役に就任。

村元 Webデザインをメインに、物販系EC(電子商取引)プラットフォームの制作、写真・動画撮影やライティングなどのデジタルコンテンツ制作、DX(デジタルトランスフォーメーション)クラウド導入支援など、Webに関わるお客さまの課題解決を幅広く手がけています。今年で創業18年目になります。

――創業の経緯をお聞かせください。

村元 大学卒業後、いくつかの職を経て、地元・彦根市でパソコン教室の講師をしていました。2005年に教室の運営元が撤退したのですが、パソコンなどを買い取って、教室の運営を引き継ぎました。

 Web制作を始めたのは、自営業を営む教室の生徒さんから「自社ホームページを作ってほしい」と頼まれたのがきっかけです。最初は断っていたのですが、試しにやってみたら面白くて、のめり込んでしまいました。すると、口コミでお客さまが増えていき、Web制作をメインで手がけるようになったのです。

 当初は個人事業として立ち上げ、07年に法人化して、スタッフを雇うようになりました。一時はシステム構築の仕事を多く請け負っていたのですが、腕利きの責任者が介護離職したのを機に、Webデザインに注力しました。

――顧客は順調に獲得できましたか?

村元 自社ホームページ経由でお客さまから問い合わせを頂くことが多く、累計200社以上のお客さまとお取引させていただいています。実は創業以来、営業をしたことがありません。お問い合わせは全国から頂くのですが、地元を盛り上げたい気持ちもあって、お客さまの8割が滋賀県内の企業さまです。製造業のお客さまが多いですね。