今や出すのが常識!?「内定お礼状」の新事情あなたは内定のお礼状、書きましたか?
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 今年も早いものでまもなく4月。入社式を控えた新社会人の方は、いよいよ緊張感を持ち始めた頃かもしれません。

 入社まであと1週間。そういえば、忘れていることはないでしょうか。そう、お世話になった方への「お礼状」です。内定先の企業や内定を得るために直接携わってくれた方にきちんとお礼を伝えましたか?ただ「内定を取った」と事実を伝えただけ、あるいは音信不通になってはいませんか?

 確かに以前であれば、お礼状を内定先企業に出す習慣などほとんどなかったので、「内定お礼状」に違和感を持つ方は少なくないかもしれません。しかし最近は、学生に対して「内定を受け取ったらお礼状を出すように」と指導する大学も増えてきているとのこと。就活の常識も年々変わってきているようです。

 そこで今回は、内定お礼状の新事情と実際にどのようにお礼状を書けばいいのか、一般の人と専門家の声を参考にしながら考えてみましょう。

教授からの推薦、コネでの入社…
手紙だけでは済まない?お礼事情

OKWave総合研究所が「質問・疑問 に答えるQ&AサイトOKWave」上の「就職」カテゴリに寄せられた質問と回答を分析。同カテゴリの中から「内定」「内々定」かつ「お礼」「礼状」「報告」「感謝」「贈る」「連絡」というキーワードを含むQ&Aを抽出したところ、質問576件のデータが得られました。

 まず、多くの人がお礼状を渡す相手とは誰になるのでしょうか?

 内定を報告したい・お礼をしたい相手が記述してある223件のデータを分析したところ、内定先が84.8%、その他が15.2%という結果になりました。その他の内訳を見ていくと、先生・教授が23.5%、知り合い・紹介者が20.6%、OB・OGは17.6%、両親が14.7%と続きました。内定を機会に、自分の両親に感謝を伝えたいという人がいるのは聞くだけでも心温まる話です。

 それぞれ、感謝の気持ちをそのまま伝えれば問題ないとも思えますが、内定した企業以外へのお礼についてみていくと、お礼を伝えるだけでは済まない“事情”があるようです。